身近に潜む主な有害生物

ヤマトシロアリ

地中や木材中に巣を作り、湿気の多い場書を好んで食害します。4〜5月(東北は6月)の暖かい日に羽アリが発生。女王と王のみ羽アリになります。羽アリを見つけた場合は早めに防除しなければさらに被害が拡大します。

イエシロアリ

職蟻が水を運ぶ能力に優れており、木材を湿らせながら長い蟻道をつくることができるため、家屋に多大な被害を与えます。羽アリは6〜7月の夕方から夜にかけて明るい場所に向かい飛翔します。

アメリカカンザイシロアリ

乾燥した木材を加害し、輸入木材等によって国内に侵入した外来のシロアリです。現在生息範囲が広がっており、床下から天井まで被害が及ぶので初期発見が重要です。特徴的な糞や羽アリがいた場合、早急な対応が必要です。

カメムシ

基本的に人への被害はありませんが、刺激を与えると悪臭を放ちます。また、栽培植物に被害を与えることも。越冬場所を求め、洗濯物・建物の窓枠等に飛来し、屋内に侵入してきます。

ゴキブリ

雑食性で繁殖力が強く、家の中で発生する害虫でN0.1の嫌われ者。暗くて暖かい場所を好み、幼虫と成虫が群れをなして生活します。細菌などが付着したゴキブリがいると感染症の病原体で汚染されるので注意が必要。

ちょっとした水たまりで発生し、感染症を媒介する恐れがある。国内はもとより、海外に渡航する際は、十分注意が必要。

ハエ

家畜の糞や生ゴミ等に集まり、不快なだけでなく、各種の病原菌を撒き散らす害虫です。

スズメバチ

屋根裏・軒先・樹木などに縞模様のボール状の巣を作ります。攻撃性が非常に強く、夏〜秋にかけては蜂の数も増え特に危険です。刺されるとアナフィラキシーショックで死亡することも。

アシナガバチ

春先から軒下など様々な場所に釣鐘型の巣を作ります。スズメバチほど攻撃的ではなく、死亡することはまれですが、刺されるとアナフィラキシーショックを起こすこともあります。

カマドウマ

じめじめとした湿気のある場所を好みます。異様に長い脚での強力な飛躍は、予想外の動きで人間を驚かせます。長く突き出た産卵管もグロテスクな不快害虫です。

ムカデ

夜行性で毒腺をもち、昆虫などを捕食。攻撃性が強く、体に触れるものに咬みつきます。家屋に侵入し、気づかずに触れて咬まれる被害もあります。

ヤスデ

ムカデに似ているが、毒はありません。腐食植物を食べ、条件が良いと大量に発生することも。屋内に侵入することもあります。

マイマイガ

チョウ目ドクガ科に属する蛾の1種です。大量飛来による不快感・恐怖感、壁面などへの卵塊の産みつけ、悪臭の発生、窓ガラスへの麟粉、などの被害はあります。

セアカゴケグモ

全国的に分布を広げている外来種の毒グモです。メスの背中には名前の由来となる赤い斑紋があり、腹には砂時計模様の赤いマークがあります。攻撃性はなくとも、接触による咬症被害が発生しており、重症化の場合は抗毒血清が必要。

ネズミ

病原体を運んだり、あれこれかじったりフンや尿などで病原体を伝播します。建物内に入り込んで食物を食べたり、機器配線などかじり、時には火災の原因にも。たとえ、1匹いるだけでも防除しなければなりません。

コウモリ

家屋に入り込む主なコウモリは「アブラコウモリ」です。体長70〜105mm、体重5〜10gの小さな体をしています。天井裏に入り込んだコウモリが天井や壁内で騒いだり、糞尿で壁や天井が汚される被害があります。

ハクビシン

住環境に巣造りをするやっかいものです。「白鼻芯」の名の通り、額から鼻にかけて白い線があります。アライグマに似ていますが、尾に縞模様はありません。夜行性、雑食性で特に果実を好みます。民家の天井裏に巣を作り、徘徊音、尿やフンなどの被害が絶えません。

ドバト

ドバトの最大の被害は糞による汚損で、集団でベランダの手すりや軒先にとまって糞を落とし、通行人や物への汚損や街の美観を損ねることです。また、尿には金属の腐食を促進させる作用があり、構造物の劣化を招く恐れがあります。

ヒラタキクイムシ

春~夏にかけてフローリングや家具の表面に木材の細かい粉があったら要注意。木材内の卵が孵化し、成虫となって出てきた証です。

タカラダニ

刺咬や吸血被害はないが、赤くて目立つ。春〜夏にかけて成虫となり、外壁などに多数発生して不快感を与えます。

【画像出典元:日本ペストコントロール協会】

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